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スポーツ飲料とう蝕

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まだまだ暑い日が続いていますが、台風シーズンがやって来ました。

さらに新型コロナウイルスのこともあり、体調管理には何かと気を遣っておられると思います。

 

小学校でも、酷暑が続いているため、学校にスポーツ飲料を持参することも可能になっているようです。

 

スポーツ飲料ですが、う蝕とは無関係ではありません。

今回は、スポーツ飲料とう蝕の関係をお話してゆきますね。

 

スポーツ飲料はう蝕の原因になりますか?

答えは「はい」、う蝕の原因になります。

 

だからと言って、飲んではいけない、何がなんでもダメということはありません。

ただ、飲むタイミング、量に気を付けてもらうことが重要になります。

 

 

まず、スポーツ飲料はアイソトニック飲料とハイポトニック飲料の2種類に分けられます。

 

・アイソトニック飲料

「等張液」を意味します。

塩分(電解質(Na、K、Clなど))や糖質が体液と同じ「浸透圧」「濃度」に調整されているので、

水分、塩分、糖質がバランスよく吸収されると言えます。

そのため、運動の前後に飲むことがよいとされています。

代表的な銘柄に「ポ〇リスエット」「ア〇エリアス」「グリーンダ〇ラ」などがあります。

 

・ハイポトニック飲料

「低張液」を意味します。

塩分(電解質(Na、K、Clなど))、糖質の濃度が低く、体液よりも浸透圧が低くなっています。

経口補水液に近い組成、濃度となっています。

発汗で体液が減少している時、水分が素早く腸で吸収されることから、

運動中や運動直後の水分補給によいとされています。

ただし、炭水化物(糖質)の量が少ないのでエネルギー補給には向きません。

代表的な銘柄として「V〇AM」「ア〇ノバイタル」などがあります。

 

 

スポーツ飲料以外に「経口補水液」というものがあります。

経口補水療法(ORT)の概念に沿って作られたものを指します。

下痢、嘔吐などで脱水状態になった場合、身体から失われた水分、塩分(電解質(Na、K、Clなど))を

補う必要があります。静脈内への点滴は有効ですが、特別な医療器具がなくとも、

手軽に補給するために開発されたものが経口補水液です。

一般的なスポーツ飲料と比較して、電解質濃度が高くされています。

また、水分と電解質の吸収を早めるために糖分は低くされています。

 

 

日常生活の水分、電解質の補給はスポーツ飲料で十分ですが、感染性胃腸炎、

下痢、嘔吐、発熱を伴う脱水状態には経口補水液が適しているとされています。

 

 

そして、これらのイオン飲料のpHは、酸性度が非常に強くなっています。

 

お口の中は通常、中性状態(pH 7.0)です。しかし、酸性状態が続くと、歯の表面のエナメル質が

脱灰(溶ける)され、う蝕(酸蝕歯)の原因となります。

以前、う蝕の成り立ちでも説明しましたが、酸性状態になったお口の中は、中性状態に回復させるために

唾液で中和します。この中和されるまでの時間が長くかかるとう蝕になりやすい状態のままとなります。

また、糖分が多く含まれていますので、う蝕原因細菌には好都合な環境となります。

 

これらのことから、「スポーツ飲料はう蝕の原因になる」と言えます。

 

とはいうものの、脱水、熱中症予防のための水分補給には理想的な飲み物です。

 

スポーツ飲料の摂り方の工夫さえすれば、う蝕の原因にはなりにくいと考えられます。

・日常の水分補給として、ダラダラと飲まない、口にしない。

・就寝前に飲むと、エナメル質の脱灰、う蝕が進行するので、就寝前には飲まない。

・飲んだあとに、水やお茶などを飲み、酸性状態を中和する。

・飲んだあとに、ブクブクうがいをする。

最初は手間と思われますが、ぜひ実践してみてください。

 

 

まだまだ暑い日が続きます。

お口の中がネバつく、ねちゃつくと不快ですよね。この不快な状態は歯にとっても不利な状態です。

お口をすっきりさせながら、熱中症予防、う蝕予防の両方ともできればいいですよね。

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