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注射針 ~局所麻酔時の痛みの軽減~

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歯の治療に際して、患者さんが苦手とするものに、局所麻酔薬の注射があります。

 

注射針を刺す時、針は細い方が痛みを感じにくくなります。

これまで、当歯科医院では局所麻酔時には33Gという規格の注射針を使用しており、

非常に細いものでした。

近年、さらに細い、極細の注射針が発売されましたので、さっそく導入しました。

その針の太さは35Gです。

 

 

今回は局所麻酔薬を注射するときの「注射針」についてお話をしてゆきますね。

 

 

少し専門的になりますが、注射にはおおまかに4種類あります。

注射の目的、場所によって種類が異なります。(関節包内などは特殊なものは除きます)

1)皮内(ひない)注射:ツベルクリン反応、アレルギー検査など

2)皮下(ひか)注射:ワクチン接種など

3)静脈注射:いわゆる点滴など

4)筋肉注射:皮下注射、静脈注射に適さない刺激が強い薬剤を使用する場合など

 

歯科治療の場合、浸潤麻酔(治療する歯に近い歯肉に麻酔薬を注入して麻酔薬を浸透させる)と

伝達麻酔(下顎の親知らず抜歯、下顎の歯の神経の治療など浸潤麻酔では麻酔薬が浸透

しにくいケースで神経が歯に分岐する手前の大元で麻酔を奏功させることが目的)の2つがあります。

 

一般的に歯科治療時の局所麻酔は浸潤麻酔になります。

これは、お口の中の粘膜の下、あるいは骨膜の下に麻酔薬を注入します。

解剖学的には異なりますが皮内、皮下注射のイメージですね。

 

点滴、血液検査などでも同じですが、針を刺す時がもっとも痛みを感じます

痛みを感じる感覚器が存在するためです。

 

また、薬液を注入するときも痛みを感じます

皮内、皮下、筋肉注射時は、もともと薬液が入るスペースがない所に薬液を入れることで膨らむため、

あるいは薬液そのものに刺激性があるなどが原因として考えられます。

 

 

刺入時と薬液注入時の痛みを和らげる工夫もいくつかあります。

・刺入時

①表面麻酔を塗布する

②粘膜、皮膚をピンと張って針がスムーズに入るようにする

③細い針を使用する

・注入時

①温度管理をする(体温に近づける)

②希釈する(薄める)

③注入速度(ゆっくり注入する)

 

 

いろいろな工夫はあります。

今回は「注射針の太さ」を中心にお話を進めます。

 

注射針はISO規格でサイズ、色分けが決まっています。

サイズはG(ゲージ)といいます。

針の外径と内径によってサイズが決まっています。

一般的に18Gから27Gの注射針が目的に応じて使い分けられています。

この数字が小さいほど、針は太くなります。

大まかには

輸血 :18~20G

採血・静脈注射:21G~23G

筋肉注射:23G~25G

皮下注射:24G~27G

皮内注射:26G~27G

 

ピンと来ませんよね。あの時の注射はどんな針かな?なんて考えないと思います。

27Gの外径は0.4mm、18Gの外径は1.2mmで、実に3倍の差があります。

 

歯科治療の浸潤麻酔で使用されている注射針は31G(外径0.28mm)がよく使用されていました。

近年、より細い針として33G(外径0.26mm)が登場し、注射時の痛みが軽減されました。

採血、予防接種、点滴などで使用されている針と比べて、歯科ではとても細い針が使われています。

当歯科医院では、麻酔時の注射針は33Gを使用しています。

とはいうものの、やはり痛みを感じるのは事実です。

 

そこで、もっと細い針が2020年4月から販売開始されました。

その針の太さは35G(外径0.15mm)です。

さっそく当歯科医院でも導入しました。

 

針が細くなると何らかのトラブルが生じる可能性が出てきます。

細くなると内径が小さくなり、薬液を注入する際により強い圧が必要になります。

強い圧が必要になると、術者は余計に力が入り、注入時の痛み、注射針が折れるなどの

トラブルの発生が考えられます。

今回導入した注射針は、外径は33Gから35Gに細くなったものの、内径は変わらないため

従来と同じ注入圧で使用できるという利点があります。

 

 

少しでも痛みが少ない歯科治療を目指しております。

「痛み」は人によって感じ方が異なります。同じ痛み刺激に対して、痛いと感じる感覚が

異なるためです。これには個性、個人差が関わってきます。

痛みに対して敏感、強いなどに関わらず、あらゆる方に対しても痛くないように心がけています。

どうぞご気楽に相談くださいませ。

 

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