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やました歯科医院では初めてご来院いただく患者様に限り、インターネットからいつでもご予約いただけます。必ず以下の注意事項をお読みの上ご利用ください。
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こんにちは。
やました歯科医院 助産師相談室 担当の助産師 山下です。
今回は、私が母乳育児を成功させるために必要と考えている
「絶対出るという母乳に関する事前知識と、ちょっとだけ根気と意地」についてお話します。
私は男子2人を母乳育児で育てましたが、「最初からたっぷりおっぱいが出る」という
タイプではありませんでした。
長男を出産して入院中、乳汁分泌が本当にちょっぴりしかなく、出産後2か月間は、
ミルクに頼りながらの混合栄養でした。
私の理想の母乳育児のスタートではなく、落ち込むことも多々ありました。
しかし、これは想定内!そういう人もいると臨床の経験から分かっていましたし、
業界ではよく知られていることでもあったからです。
そして、母乳ケアの基本として「飲ませていたら絶対出るようになる!」ということも理解していました。
(もちろん例外はありますが・・・)
そこで、「助産師たるもの、なにがなんでも完全母乳にせなあかん!」という意地とプライドのもと、
母乳の分泌を良くするために、最も効率の良い方法「できるだけ吸わせる!」(1日12回以上!)を
実施しました。(他にも分泌を良くする方法はありますが、今回は省略しますね。)
もちろんそれを行うためには、一人ではできません。家のことをやってくれて、
睡眠も確保できるように全面的に協力してくれる人(私の場合は実母でした)がいないと、
母親の体は壊れてしまいます。
そして、「やりたいようにやり~」と口を出すこともなく寄り添う姿勢でいてくれた
夫をはじめとする周囲の人たちの存在はとてもありがたいものでした。
するとどうでしょう、苦労の末、2か月頃には完全母乳にすることができたのです。
「私の根気と意地の勝利!」とも言いたいところですが、何といっても、
「絶対出るようになる!」と知っていたからこそ、心の平常を保ちながら、
ムキになって、根気よくがんばることができたのだと思います。
(あとは「赤ちゃんはお腹いっぱいでも、とにかく良く泣くもんだ」
「赤ちゃんはおっぱいくわえているのがとにかく好き」という赤ちゃんの実態も理解していたこともあります)
そうです。
母乳育児を成功させるために重要なのは、出産前から母乳育児についての正しい知識を得て、
リアルなイメージをもっておくことであると考えます。
さらに、私のようにムキになって・・・というのはすべての方にお勧めできる方法では
ありませんが、ちょっとだけ根気と意地はあってもいいと思いますし、
私もそういうお考えの方は大好きです。
また、産後の相談でよく耳にするのは、「母乳にこだわりすぎるとアカン」
「母乳神話にとらわれるとウツになる」と周囲に心配されすぎてしまうということ。
そして、お母さまの母乳育児をがんばりたいという気持ちが尊重されていないことでのちぐはく感や
悩みも結構あるのでは、と感じています。
私は、お母さまの、本当はどうしたいのか希望や気持ち、
そして何が大事なのかを一緒に考えて、よりよい方法をアドバイスすることを心がけています。
1人で頑張るのは、こころ細さや、くじけそうな気持もあるかと思いますが、そんなときは、
寄り添いながら支える助産師がいます。
気軽に相談してください。
やました歯科医院の助産師相談室では、妊娠中の口腔ケアとともに、
妊娠中からの母乳育児のお話も色々させていただくことができます。
ぜひお待ちしております。
授乳・離乳の支援ガイド(2019年改訂版)(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_04250.html