〒553-0003 大阪府大阪市福島区福島5丁目17−21 福島クリニックモールⅡ 池田ビル 2階06-6453-8245instagram

web予約
web予約

大阪市福島区福島駅の歯医者【やました歯科医院】

MENU

ブログ

Blog

妊産婦、授乳中のコロナワクチン接種

こんにちは。やました歯科医院 助産師相談室 担当の山下です。

(当歯科医院の特徴やコンセプトはコチラをご覧ください⇒https://yamashita-dnt.com/ )

 

コロナのワクチン接種が順次始まっていますね。

私も医療従事者枠でワクチン接種を受けました。

一回目の後はやはり筋肉痛もありましたが、想定内でした。

 

さて、このコロナワクチンですが、

妊娠中、産後の授乳中はどうなのでしょうか?接種はできるのでしょうか?

公開されている文献を要約して考えてみましょう。

 

妊娠中はどうなの??

まず、接種後に渡されたワクチンの添付文書を確認してみると、

妊婦又は妊娠している可能性のある女性には予防接種上の有益性が危険性を

上回ると判断される場合にのみ接種すること。

少しドキッとするような、慎重に考えるべきだ、というメッセージがくみ取れます。

 

しかしながら、薬品の添付文書とはそんなもので、本当に用心深く書いてあると理解してもよいでしょう。

 

では、厚生労働省および国立成育医療センター(妊娠・授乳と薬に関して一番信頼できる情報を

発信している)の見解はどうなのでしょうか?

妊娠中、授乳中、妊娠を計画中の方でも、コロナワクチンを接種することができます。

 

妊娠後期に新型コロナウイルスに感染した場合に重症化リスクが高くなるという点においては、

ワクチン接種のメリットが考えられ、妊娠を理由に接種を控える必要はないと考えます。

 

特に人口当たりの感染者が多い地域の方、感染リスクが高い医療従事者、保健介護従事者、

重症化リスクの可能性がある肥満や糖尿病など基礎疾患を合併している方については、

積極的に接種を考慮することとしています。

このように、ワクチン接種を受けることの方がメリットが大きいので接種できる、とありますね。

 

妊娠中コロナワクチンを受けた方の臍帯血(胎児の血液と同じ)を調べた研究では、

臍帯血にも母乳中にも新型コロナウイルスに対する抗体があることが確認されています。

こうした抗体が、産後の新生児を感染から守る効果があることが期待されています。

お腹の赤ちゃんにもコロナの抗体が移行するということも期待されているのですね。

 

今のところ、子どもへのワクチン接種は未定ですので、少しでも赤ちゃんのためにと考えると、

大事なことかもしれません。

 

しかし、注意する点もあります。

器官形成期である妊娠12週までは、偶発的な胎児異常の発生との識別に混乱を招く恐れがあるため、

接種を避けるとしています。

これは、コロナワクチンだけではなく、他のお薬もすべて同じように考えられているのですが、

お腹の赤ちゃんにとって特に大切な12週目までは、大事をとって余計なことはしないでおいた方が

いいにこしたことはない、という考え方です。

 

やました歯科医院もこの時期の積極的な歯科治療は避けています(待てるのであれば)。

12週というと、日本ではほとんどのケースが妊娠も確定し、予定日の算出もされ、

つわりがある人もない人もあって・・・胎動もまだわからないけど、健診は4週間おき・・・

というころですね。

 

産婦人科でワクチン接種をしてくれることろもあるようですが、

主治医のアドバイスも参考にされるとよいでしょう。

接種の前後に妊婦健診をおこなうことも効果的なようです。

 

そして、副反応での解熱鎮痛薬の使用について、妊婦さんの場合、

アセトアミノフェンは使用可能ですが、非ステロイド性抗炎症薬(イブプロフェン、ロキソプロフェン等)の

妊娠後半期の使用は避けるべきと考えられています。

 

人それぞれではありますが、2回目の接種の後に、発熱するという副反応が多くみられているようで、

非妊娠時は、発熱時には解熱鎮痛剤を内服することもすすめられています。

 

解熱鎮痛剤にも色々な種類もありますが、妊娠時は赤ちゃんへの影響を考えて、使える解熱鎮痛剤は、

アセトアミノフェン(ピリナジン・カロナール・タイレノール)1択です。

これも、産科で処方してもらえるか相談されるといいと思います。

 

授乳中はどうなの?

これも接種後に渡されるワクチンの添付文書を確認してみると、

予防接種上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。

 

厚生労働省および国立成育医療センターの見解は、

「ワクチンの性質からは、母乳移行量は非常に少なくなると考えられています。」

 

さらに多少のワクチン成分を含んだ母乳を赤ちゃんが飲んだとしても、赤ちゃんに悪影響が及ぶとは考えられません。

実際にワクチン接種後の母乳移行について調べた研究では、母乳中にコロナワクチン成分は検出されなかったと

報告されています。また、多くの赤ちゃんで問題はみられなかったとの報告もあります。

 

これらのことから、授乳中のワクチン接種は問題ないとされています。

ワクチン成分は母乳中に移行しますが、ごく少量で問題にならないようですね。

 

さらに、有益な点もあるようで、授乳中にコロナワクチンを受けた方の母乳中に

新型コロナウイルスに対する抗体が確認されています。

こうした抗体が、授乳中の子供を感染から守る効果があることが期待されています。

母親が獲得したコロナの抗体を 母乳をとおして赤ちゃんにも渡すことができるようですね。

今のところ、赤ちゃんや子どもはワクチン接種の予定がありませんので、とても有益と考えられますよね。

 

ちなみに、副反応への解熱鎮痛剤使用は、授乳婦さんの場合、アセトアミノフェン、非ステロイド性抗炎症薬

(イブプロフェン、ロキソプロフェン等)ともに安全に使用できると考えられます。

と、市販されているどの種類の薬でも大丈夫なようです。安心ですね。

 

昔から、妊娠中や授乳中のワクチンや薬は

「何があるか分からんし、気持ち悪いやん。やめとき。」が一般的でしたが、

何があるか・・・とコロナに罹るかもしれへん・・・を比べた時、やはりコロナに罹る方が、

治療方法もなく、よく分かっていない分、圧倒的に恐ろしいことだと思います。

色々研究途中ではありますが、今後の動向などを参考に、主治医とも相談して、

自分が納得できるよりよい選択をされる手助けになればと思います。

(当歯科医院の特徴やコンセプトはコチラをご覧ください⇒https://yamashita-dnt.com/ )

カテゴリー

最近の投稿

月別アーカイブ