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やました歯科医院では初めてご来院いただく患者様に限り、インターネットからいつでもご予約いただけます。必ず以下の注意事項をお読みの上ご利用ください。
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以前のブログでは、歯の外傷の基本的なことを説明いたしました。
今回は、外傷時の対応、歯が抜けてしまった場合について説明してゆきますね。
歯が脱落してしまった場合
お口の中からの出血、口唇の腫れや出血を伴うなど、焦りますよね。
慌てずに、抜けた歯をそのまま歯科医院に持って来て下さい。
状態によっては、歯を元の位置に戻せる可能性があります。
ただし、抜けた歯について注意点があります。
・乾燥させない
・血液、砂や土がついているからとキレイに洗わない
歯の根っこの周囲には「歯根膜」という薄い膜状の組織があります。
抜けた歯を再度お口の中に戻すとき(再植)、歯根膜は周囲の組織と生着するために
必要で重要な組織です。そして、乾燥にとても弱いです。
抜けた歯は洗わずに、歯の根の部分は触らず、牛乳または歯の保存液
(学校などに常備されている所もあります)に浸けて保管してください。
水や生理食塩水で湿らせたガーゼに包むことは乾燥予防になりますが、牛乳や保存液よりも
歯根膜を保護する能力が劣ります。
そして、保管後はできるだけ早く歯科医院を受診してください。
※あまりにも汚れている場合、流水で軽くすすいでも構いません。
(お口の中に入れたままという意見もありますが、誤飲誤嚥の危険性もあるので、
上記のように保存されることをお勧めします。)
抜けた歯を元の位置に戻せると判断できた場合、歯を再植します。
そして、両隣の歯と固定し、安静を図ります。
その後は数か月単位での経過観察が必要になり、定期的に再植した歯の状態を確認してゆきます。
そのまま、歯が元通りに戻ればいいのですが、
さらに治療が必要になるケースがあります。
①歯の表面の変色:神経、血管が繋がらなかった、歯の神経が壊死した場合。
壊死した組織は変色を起こし、歯の表面まで影響が現れます。
こうなってしまっては、神経が入っていた部分の治療が必要となります。
場合によっては、歯の内部からの漂白が必要になりこともあります。
②歯がグラグラする:引き続き固定が必要、あるいは抜歯が必要になるケース。
再植した歯を身体が異物と認識してしまった場合、身体は排除しようとします。
そのため、歯の根っこ部分が吸収されることで、根が短くなりグラグラするようになります。
ある程度で吸収が止まれば、固定したまま経過をみることになります。
※外傷後あるいは再植した歯が骨と癒着する場合があります。
乳歯であれば骨と癒着した場合、永久歯との生え変わりに影響がでることがあります。
癒着によって次の永久歯が生えることができなることがあります。
前歯で左右で生え変わりに差がある場合、よくお話を聞くと過去に外傷の
経験があったということもあります。
完全に脱落(抜ける)するケースは前歯に多くみられます。
外傷時に抜けた歯が見つからず、後日に見つかることもあります。
その際、歯根膜が失われていることが大半ですので、再植をしても成功する確率は残念ながら
とても低いと考えれらます。
また、乳歯で生え変わりが近い場合では再植しません。
このように、歯の外傷後はさまざまなことが考えられます。
外傷は予期せぬ事態です。
予防も大切ですが、実際に起こってしまった場合には、なかなか難しいとは思いますが、
慌てずに対処することを心がけましょう。