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やました歯科医院では初めてご来院いただく患者様に限り、インターネットからいつでもご予約いただけます。必ず以下の注意事項をお読みの上ご利用ください。
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こんにちは 大阪市福島区 やました歯科医院
助産師相談室の 助産師 山下真由美です。
コロナ第7派がようやく終息の兆しがみらるようになりました。
そんな中、赤ちゃんをはじめ、小さいお子さんを養育されているご家族は不安も大きいと思います。
赤ちゃんを養育されているお母さまから
「もし、上の子がコロナに罹ったらどうしたらいいですか?」
という相談がよくあります。
上の子が保育園や幼稚園で、コロナに罹患してくる・・・
幼児はマスクの着用が難しいことからも十分に考えられますよね。
抵抗力の弱い赤ちゃんがコロナに感染したら・・・当然パニックになるご家族もいらっしゃいます。
それでもまずは、落ち着きましょう。
子ども、赤ちゃんは重症化することはまれであると言われています。
そこで今回は、比較的軽症の場合の自宅療養、そして家庭内感染隔離対策が
必要となった時のケースを想定してみました。
実際はもっと色々な事情があるかと思います。
これはあくまでも、こうできたらいいなあという理想ですので、その時に備えて
一緒に考えていきましょう。
そしてまず、最初に言ってしまいますと、
「多分、そんなうまいこといけへんけどな~」「しゃあないで、もう、あきらめ~」が、本音です。
基礎疾患のない子ども、赤ちゃんが重症化することはまれです。
保護者の方と子どもの身体の健康・そして心の健康も考えながら、
ご家族にとって何がいい方法なのか、考えていただくヒントになればと思います。
過去のブログもあります
⇒母乳育児と新型コロナウイルス感染症~母親がコロナに感染したら、赤ちゃんに母乳あげたらダメですよね~???
家族構成:母親、父親 、第1子:Aちゃん(2歳・保育園)、第2子:Bちゃん(生後1か月)
①Aちゃんと父親がコロナ陽性。母親とBちゃんは濃厚接触者。
(想定される対応)
Aちゃんと父親と一緒に隔離する。
Bちゃんと母親が一緒に過ごす。家事ができる方がメインの部屋を使用します。
Aちゃんが元気になってからの活動量などを配慮しても父親チームがメインの部屋の方がいいかもしれませんし、
途中で部屋を入れ替えるのも仕方ありません。(よく触るところなどは消毒をしましょう。)
Aちゃんが体調も辛く、母親から離れられない場合の時・・・
急性期だけ、Aちゃんのお世話を母親もする。そして家族一緒に過ごすことも考慮しましょう。
(できるだけマスクや消毒などの感染対策をする)
Aちゃんが父親と過ごすことに納得してくれたら、
そこから父親とAちゃんは解除日まで隔離を開始します。
②Aちゃんと母親がコロナ陽性。父親とBちゃんは濃厚接触者。
(想定される対応)
Aちゃんと母親が一緒に過ごします。
Bちゃんと父親が一緒に過ごします。
授乳(母乳)の時だけ母親が行い(できるだけ感染対策をします)、
もしくは搾乳したものか、ミルクを父親が与えるようにするとよいでしょう。
問題は、父親がBちゃんと隔離しており、濃厚接触者の待機期間が5日で終了でき仕事に戻る場合。
たとえ上の子の熱が下がり元気になったとしても、療養期間内は人に感染させるだけの
ウイルスが排出されていると考えますので、
ここで母親がBちゃんとAちゃんを一緒に過ごさせるのはあまり・・・。
可能であれば、父親とBちゃんの隔離生活を続けていくことが理想であると考えます。
③Aちゃんのみがコロナ陽性。他の家族は濃厚接触者。
(想定される対応)
Aちゃんと父親と一緒に過ごす。(消毒やマスクなどのできるだけ感染対策をする。)
Bちゃんと母親と一緒に過ごす。
①のパターンと同じように過ごすことを考えます。
しかし、Aちゃんの体調が辛く、母親から離れられない場合は、
別室でBちゃんのお世話を父親がします。授乳(母乳)の時だけ母親が行い、
もしくは搾乳したものを父親が与えるようにするとよいでしょう。
Aちゃんがまずまず元気になり、父親と一緒に過ごすことに承諾してくれた場合は、
そこからチームを入れ替えることも、赤ちゃんの感染の機会をできるだけ減らすことに有効でしょう。
④Bちゃんを除く全員がコロナ陽性。
(想定される対応)
仕方ありません。家族みんなで過ごすことをお勧めします。
Bちゃん(1か月の赤ちゃん)だけ、人に預ける・・・これは、やめておいた方がいいでしょう。
まず、預かる方の力量をちゃんと見極める必要があります。
子育て経験ない親戚など・・・無理です。
育児経験者の祖母・・・赤ちゃんの育児忘れてます。体力的にも問題があるでしょう。
子育て中の親戚など・・・自分の子のお世話がどれくらい手間かかるかが問題です。
赤ちゃんを 24時間1週間以上も世話をするのは、念入りな準備が必要です。
急に赤ちゃんのお世話をするのは、赤ちゃんがキケンである上に、お世話する方もかなり大変です。
そして、症状のない赤ちゃんのコロナの検査をしてくる病院はあまりありませんが、
たとえ陽性であったとしても、軽症もしくは無症状で経過することが多いので、
特に母親が罹患している場合などは、すでに赤ちゃんも罹患していると考えてもいいかと思います。
よほどでないかぎり、赤ちゃんとお母さんを離すことは、現実的ではないと考えます。
よって、上の子が感染したらどうしたらいい・・・?
「もう、しゃあないで」が、現実かな~と私は考えます。
そしてもう一つ、あるあるネタです。
上の子がコロナ陽性。母親と父親と赤ちゃんが濃厚接触者。
上の子がコロナになった、父親一人で別室で逆隔離して(実家や友人宅に行った人もいた)
毎日ゲームして動画見てのんびり過ごしている。(なんなら昼からビール飲んでいる人もいた)
熱が高くて不機嫌な子と赤ちゃんとを一人でお世話している上に、家事や父親の食事の用意もしている。
これはどうでしょう。
感染対策として、不足している部分も大きいです。
お母さまは「仕事もしてもらわなあかんのは分かってるけど、
もう大変すぎて・・・腹がたって仕方なかった」と話しておられました。
気持ち、痛いほど分かりますよね。
不便を承知の上で、この良く分からない感染症と闘うために、耐えてもらわなくていけない事情もあります。
家族が一致団結して、危機を乗り越え、更に絆を深めることができるような体験になるように
助産師としてサポートできればなと思っています。
大阪市福島区 助産師のいる歯科医院
(当歯科医院の特徴やコンセプトはコチラをご覧ください⇒https://yamashita-dnt.com/ )