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やました歯科医院では初めてご来院いただく患者様に限り、インターネットからいつでもご予約いただけます。必ず以下の注意事項をお読みの上ご利用ください。
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前回のブログでは、赤ちゃんのう蝕の原因を考えていきました。
今回は、赤ちゃんのう蝕予防です。
う蝕の原因は①ミュータンス菌 ②糖質 ③歯の質 が大きく関与すると紹介しました。
う蝕予防には、これらの原因を除去することが重要となります。
ポイント
1)家族でう蝕の治療を受けましょう
ママ、パパなど育児に関わる周囲の大人にう蝕があると、赤ちゃんにミュータンス菌を
感染させるリスクが高くなります。
う蝕を治療し、周囲の家族、大人が健康なお口の状態を維持できれば、赤ちゃんにミュータンス菌を
感染させるリスクを減らすことができます。
また、自身のお口や歯磨きに興味を持つことは、お子さんへの仕上げ磨きにも自信が持てるようになります。
2)離乳食のあげ方に気をつけましょう
離乳食は5~6カ月頃から始まります。
噛むことで唾液の分泌量が増えると、歯を溶かす酸を中和しすい環境になり、う蝕予防につながります。
また、離乳食開始後ではスプーンなどで水分補給の練習をしますが、その際には、
砂糖(ショ糖)や果糖が含まれる果汁やイオン飲料、乳酸菌飲料を控え、水や麦茶などにしましょう。
糖質を摂取する回数が多いほど、う蝕になるリスクが大きくなります。だからと言って、
糖質をゼロにする必要はありませんので、食べさせる量、タイミングに注意をすれば大丈夫です。
さらに、大人やきょうだいと食器を共有する、大人の口に入れた食品を与えないように注意をしましょう。
3)赤ちゃんのお口、歯の手入れをする
以前は、歯が生えていない赤ちゃんのお口の中を湿ったガーゼでお掃除することが
勧められていました。お口の中を傷つける可能性があることから、現在は勧められていません。
歯が生えてきたら、ガーゼか歯ブラシで歯の表面をきれいにしてあげましょう。
歯磨きをするときは、楽しい時間と思わせるようにしてあげてください。
また、乳児用の歯ブラシをお口にいれて遊ぶことがありますよね。いわゆる歯固めと言われることもあります。
歯磨きに慣れる動作と思ってケガなどしないように温かく見守ってください。
4)歯医者さんに診てもらいましょう
赤ちゃんに歯が生えてきたら、歯医者さんに診てもらいましょう。
歯磨きの方法、フッ化物のことなど気になることは質問してくださいね。
もし、う蝕がみつかった場合は食生活、生活習慣を見直す必要があります。
いかがでしたか。
赤ちゃんのお世話でママ自身のことまで手が回らないことも多いと思います。
乳歯のう蝕は進行がとっても速く、小さなお子さんの歯科治療は大人に比べて難しい面も多くあります。
また、う蝕は予防が可能な疾患で、ご家族の力でそれが可能となります。
小さな頃からの生活習慣は大人になっても影響することから、歯磨き、う蝕になりにくい食生活を
実践することは大切なことと考えられます。
なかなか大変なこともあると思いますが、少しの工夫でも大丈夫です。
一緒にう蝕予防を考えていきましょう。