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やました歯科医院では初めてご来院いただく患者様に限り、インターネットからいつでもご予約いただけます。必ず以下の注意事項をお読みの上ご利用ください。
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現在、日本において、高血圧症の患者数は推定4300万人と言われています。
そのため、歯科医院を訪れる患者さんの中でも高血圧症の方は少なからずいらっしゃることになります。
高血圧症と歯科治療関係は、歯科治療時の血圧変動が問題になります。
高血圧症は自覚症状がなく、放置しておくと心疾患、脳卒中などの生命に関わる病気に
つながるために「サイレントキラー」などと呼ばれています。
すでに高血圧症で循環器内科などに通院、治療中の方はわれわれ歯科医療側も準備や対策を講じます。
高血圧症の治療を開始して間もない、あるいはまだまだ安定していない場合にも注意が必要です。
そして、未治療の高血圧症(自覚症状が乏しいが血圧が高い方など)は歯科治療時はもとより、
日常生活でも危険なことが生じる可能性があります。
歯科治療時の問題点
・観血的な処置時(抜歯など)に出血しやすく、止血困難になりやすい。
・高血圧緊急症を発症する危険性がある。
高血圧緊急症とは
血圧の高度上昇(180/120mmHg以上)によって、
脳、心、腎、大血管などの標的臓器に急性の傷害が生じる。
どうして歯科治療時に血圧が上昇するの?
・歯科治療に対する不安・緊張などの精神的なストレス
・局所麻酔、治療時の疼痛、長時間の開口状態、唾液の貯留などの肉体的なストレス
精神的、肉体的ストレスが合わさって、内因性カテコラミンが放出されて血圧が上昇します。
血圧上昇を抑えるには
・リラックスできる治療環境
・無理のない体位
・痛くない治療
・鎮静法などの検討
歯科治療の計画
血圧のコントロールがまだ万全ではない状態、あるいはどうしても歯科治療時に血圧が上昇する場合、
観血的処置は避け、比較的侵襲の少ない処置から開始してゆくことになります。
その際には、生体モニターで血圧を確認しながらの歯科治療となります。
(※観血的処置:抜歯、歯の神経を取り除く(抜髄)、歯周外科など出血、疼痛を伴うような処置)
未治療の高血圧症であれば、循環器内科など専門医を受診する必要があります。
すでに循環器内科などを受診されている場合、かかりつけ医と連携を図り、
より患者さんの状態を詳細に把握し、治療計画の立案に役立てます。
痛み、不快感が少ない処置、無理のない治療計画が必要です。
また、歯科治療の内容によっては、基幹病院の歯科口腔外科での観血的処置も検討することになります。
歯科治療前にしていただきたいこと
・高血圧症で、すでに循環器内科などに通院、治療中の方
⇒お薬はかかりつけ医の指示に従い、用法・用量を守ってしっかり服用してください。
⇒毎日血圧を測定しましょう。(最高血圧と最低血圧の両方を記録しましょう)
高血圧症は自覚症状がないとはいえ、いつもと体調が異なる、気分がすぐれないなどあれば
歯科治療時にはその旨を伝えてください。