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やました歯科医院では初めてご来院いただく患者様に限り、インターネットからいつでもご予約いただけます。必ず以下の注意事項をお読みの上ご利用ください。
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前回のブログでは、妊娠中は歯周病になりやすい、そのメカニズムについてお話をしました。
今回は、予防と治療を中心にお話を進めていきますね。
妊娠中にお勧めしたいお口のケア
歯周病予防のためにプラークコントロールは大切ですが、つわりなどで思うようにケアができない
ことがあると思います。そのような場合には、無理をしない範囲で歯周病を予防する次の方法をお勧めします。
1)体調、気分がいい時に、しっかり歯磨きをする
つわりがひどい時はお口のケアも難しいですよね。
体調、気分がいい時や時間帯にしっかり歯磨きをしましょう。
また、ヘッドの小さな歯ブラシを使用するのもよいでしょう。
歯磨きペーストのにおい、泡立ちが苦手なときは、何も使用せずに磨いてください。
物理的に食渣、歯垢などの汚れを落とし、歯肉へのマッサージ効果が得られるので歯周病予防に効果的です。
2)歯磨きが出来ないときはブクブクうがい
こまめな歯磨きをお勧めしますが、やはり難しいことがあると思います。
そんなときは、お水でも十分ですので、ブクブクうがいをしてお口の中をさっぱりさせましょう。
3)水分をこまめに摂る
妊娠中はホルモンバランスの影響で唾液の量が減少します。そのため、唾液による自浄作用が働かなくなり、
さらに粘性の高いお口の状態では歯周病原因細菌が増殖します。
ゴクゴク飲む必要はありません。こまめな水分摂取でお口の中の潤いを保つようにしましょう。
糖分を含むジュース、炭酸飲料ではなく、お水やカフェインレスのお茶などはお口にはいいと思います。
4)ガムをかむ
ガムを噛むことで、唾液の分泌を促し、お口の潤いを保つことができます。
キシリトール入りですとう蝕予防の効果も期待できます。
ただし、無理にガムを噛む必要はありませんので可能な範囲でよいと思います。
5)歯医者さんでクリーニングをする
ご自宅での歯磨きでは取り切れない歯垢、歯石除去を定期的に受けることは
歯周病の予防にはとても効果があります。
妊娠中は、つわりのせいでブラッシング十分にできなくて、むし歯や歯周病になる方が多いと言われています。
また、妊娠中に多く分泌される女性ホルモンが歯周病菌に影響を与え、さらに歯肉の炎症が起きやすくなります。
妊娠中に歯肉が赤く腫れるなどの症状が出たら注意が必要です。
歯のクリーニングをするだけでもかなり効果があります。
いつ頃に受診をしたらいい?
一般的に、妊娠5ヶ月~7ヶ月の安定期での受診が目安と言われています。
しかしながら、安定期は「妊婦さんの体と心、赤ちゃんの状態が取りあえず安定してくる時期」
という意味で、「安全な時期」という意味ではないですよね。
安定期でなければ歯科受診ができないことはありません。また、お口の中の症状を我慢することもありません。
気になる症状があれば受診することをお勧めします。
治療をすると、お腹の中の赤ちゃんへの影響が心配という方もいらっしゃると思います。
当医院では、妊婦さんの状態をふまえ、顧問助産師とも連携しながら最適な方法を提案していきます。
妊娠中は、お口の中をキレイに保ち、歯周病を予防することがとても大切になります。
でも、つわりなどがあると、歯磨きはおろか、日常生活あるいは外出もつらいですよね。
自宅で可能なお口のケア、歯医者さんでおこなうケアをうまく組み合わせられたらいいですね。
妊娠中にお口の中で気になることがあれば、外出に無理のない範囲で相談にいらしてくださいね。
その際には、母子手帳の持参をお願いします。