ブログ
Blog
やました歯科医院では初めてご来院いただく患者様に限り、インターネットからいつでもご予約いただけます。必ず以下の注意事項をお読みの上ご利用ください。
Blog
学校保健法によって、小中学校では毎年6月30日までに学校歯科健診が実施されます。
しかしながら、今年は新型コロナウイルス感染予防の関係で、延期となっているようです。
2学期が始まれば実施されるかもしれませんので、今回は学校歯科健診の目的と、
お子さんが学校からもらってくる健診結果の見かたについてお話をすすめてゆきますね。
まず、同じ発音の「健診」と「検診」はよく見かけますが、どのように違うのでしょうか。
大まかな意味としては以下になります。
健診:総合的な健康診断 ←学校健診はコチラになります
検診:特定の病気かどうかの診察 ←〇〇がん検診などがあります
学校での健康診断(健診)の目的
(1)子供の成長の状況を把握すること。
(2)潜在する疾病を早期に発見して適切な処置を講ずること。
(3)生涯の健康のための教育効果を高めることが目的であり、健康であるかどうかふるい分けることを
目標としたスクリーニングであり、医学的な立場からの確定診断を行うものではない。
以上のように定められています。
※スクリーニング検査とは、多数の中から「特定の病気、疾患の疑いがある人」の早期に発見し、
早期の治療につなげることを目的としています。
そのため学校歯科健診では、お口のなかの状態を
「異常なし」「要観察」「要精査」の3段階にふるいわけをしています。
まとめると・・・
学校歯科健診 |
・歯
・歯肉
・歯垢の付着状況
・顎関節、歯並び、噛み合わせ など
⇓ それぞれの項目で判定されます
結果のお知らせ |
・「異常なし」
これからも食生活や口腔清掃に気を付けて健康な状態を保ちましょう
・「要観察(または相談)」歯科医師による診断が必要
歯磨き、食生活に十分注意しましょう
歯科医院で継続的な指導、管理を受けましょう
・「要精査(または要治療)」歯科医師による診断が必要
早いうちに歯科医院で、精密検査、治療を受けましょう
受診結果を学校へ提出します
以上のような流れになっています。
結果の紙は、おうちの方、お子さん自身も気が付いていないう蝕、歯肉および歯並びなどの状態を
確認すること、そして治療が途中になっている部分の治療再開を促すことも目的となります。
ところで、結果にC、CO、GOなどと書かれていることがあります。
これはどういったことでしょうか?
アルファベットの略号ですが、
C ・・・Caries う蝕
G ・・・Gingivitis 歯肉炎
O ・・・Observation 経過観察 となります。
CO(シーオー)は経過観察が必要なう蝕を認める、GO(ジーオー)は経過観察が
必要な歯肉炎を認めるということになります。
それでも、「要経過観察(あるいは要相談)」や「要精査(あるいは要治療)」と書かれていたら
少し驚きますよね。
これらの状態は、歯科医師による診察、診断が必要な状態です。
健診結果の紙に歯科受診が必要であることを書かれていたら、早い段階で受診することをお勧めします。
う蝕や歯肉炎の状態が早期あるいは軽度であれば、治療の期間、負担の軽減にもつながります。
そして、学校歯科健診はう蝕、歯肉の状態だけではなく、顎の状態、歯並び、舌・歯肉などの粘膜など
お口の中をくまなく確認しています。
歯科受診が必要と判断された場合には、お子さんのお口が健やかに成長してゆくためにも、
学校歯科健診後の歯科受診はとても重要になります。