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大阪市福島区福島駅の歯医者【やました歯科医院】

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歯の外傷(ケガ)その1

歯に大きな力がかかった時、歯が欠ける、折れる、あるいは抜けるということを

「歯の外傷」と呼んでいます。

 

今回は、歯の外傷についてお話を進めてゆきますね。

 

小さなお子さんであれば、転倒、転落、机や壁にぶつかる、あるいは他のお子さんとの

衝突などが原因として挙げられます。

学童期であれば、スポーツ中にボール等が顔(歯)にぶつかることも原因となります。

その他に交通事故、暴力などもあります。

 

歯をぶつけた時、見た目には変わらないこともあれば、歯肉から出血している、

歯が見当たらないなど、様々な状態が考えられます。

 

 

 

歯をぶつけたときの対応

 

吐き気やめまいなどの症状はありませんか?

・頭部の外傷が疑われる場合には、意識状態や反応を確認して、

歯の治療よりも前に、救急外来、脳神経外科など専門診療科を受診してください。

 

 

お口の中と周辺をよく観察してください

・口唇:切れて出血していないか、腫れていないか

・歯:歯はあるのか、欠けていないか、グラグラしていないか

・歯肉:出血していないか

・舌:切れて出血していないか、腫れていないか

 

 

歯の異常

・歯の一部が欠けている

→一部であればコンポジットレジンによる修復が可能です

→欠けた歯を接着させて修復する場合もあります

 

・歯が欠けて、歯の中心から出血または赤いものが透けてみえる

→歯髄(歯の神経)が露出している可能性があります

場合によっては歯髄を取り除く(抜髄)処置が必要です

 

・歯肉の出血がみられる

→歯が歯槽骨(歯が埋まっている顎の骨)から亜脱臼している可能性があります

 

・歯がグラグラしている

→歯が完全に脱臼している可能性、あるいは位置がずれている場合があります

→歯根(歯の根っこの部分)にヒビが入っている可能性があります

 

・歯が見当たらない

→歯が抜け落ちた、あるいは歯槽骨に陥入している可能性があります

 

 

口唇が腫れている、出血がみられる

→歯によって口唇を噛むなどして切れる、出血することがあります

縫合が必要なほど切れている場合もあります

 

 

歯の異常が見当たらない場合

・歯のぐらつき、出血、痛みがない場合でも歯科医院を受診し、外傷時の状況を伝えてください。

その時点では大きく変化がなくとも、その後しばらくして歯の変色(灰色など)、歯肉が腫れるなど

治療が必要な状態に移行することがあります。

 

 

歯の外傷は、特にお子さんの場合では発生頻度が高いこともあり、

歯が欠ける、歯肉の出血などがあると、お子さんや保護者、養育者も対応に焦ってしまうことがあります。

適切な応急処置や対処方法は大切で、早期の対処は歯の予後に影響を及ぼします。

歯のぐらつき、痛みなどの症状がない場合でも症状が軽いと考えず、歯科医院の受診をお勧めします。

 

 

次回のブログでは、外傷時の治療方針、方法について説明してゆきます。

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