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おしゃぶりはしてもいい?しない方がいい? 前編

大阪市福島区 やました歯科医院 顧問助産師の山下です。

 

皆さんは、おしゃぶりを使うことについてどうお思いでしょうか?

赤ちゃんを育てているご家族とお話していると、

「おしゃぶりはできれば使いたくない・・・」

「おしゃぶりはやめときや と実母に言われているので・・・」

使用している方は「本当は使いたくないんですけど・・・」と、圧倒的に否定的な意見が多いという印象です。

(お子さんの歯ぎしりのお話はコチラ⇒お子さんの歯ぎしり 気になりますよね?どうしましょうか・・・

(お子さんのむし歯のお話はコチラ⇒どうしてむし歯ってできるのでしょうか???

 

そればかりではなく、おしゃぶりを使うことは

・赤ちゃんにとって悪いことだ

・親の手抜きだ

・ダメな親だ

・おしゃぶりを使っているところを見られたくない

・罪悪感がある・・・

くらいの悪いイメージで捉えている方も多いと感じています。

 

しかし、私の考えの結論を述べますと

「昔は散々言われてたけど、今はそうでもない!出っ歯?そんなん問題になるのは だいぶ先の話。

ひょっとしたら今の育児の大変さの半分くらいが解決できるかもしれないよ!

タイミングみて上手に使うのは賛成!けど四六時中ずっ~とはやめとき。」です。

そうなのです、おしゃぶりダメ!ではないと考えます。

では、その理由をご説明します。

 

赤ちゃんにとって 吸啜は大事な行動

実は、赤ちゃんはお腹の中にいる時から、指しゃぶりをしています。

これは、心を落ち着かせて情緒の成長にも役立っている大切で自然な行為で、

本能的な欲求であると言われています。(おっぱいや哺乳瓶の吸啜の練習ともいわれていますね。)

もちろん生まれてからは、何度もひたすらおっぱいを吸啜する行動が、

赤ちゃんの心を落ち着かせます。あるいは、指しゃぶりができるようになれば、

おっぱいの代替えとして自分で自分の心を満たすことができるようになります。

 

さて、育児には多くの大変さがあることは既知です。そんな中でも

・赤ちゃんが泣き止まない

・寝かしつけがうまくいかない

・置いたら起きちゃう

これらは赤ちゃんからすれば、自然のことで、生まれて間もないことに関連した未熟性であるので、

心配することは何もありません。

ですが、24時間付きっ切りでお世話をしているご家族からすれば、

身体の疲労や睡眠不足、心のすり減り、保護者の強い育児不安や産後うつなどから、

心を不健康に陥れてしまうこともたくさん見てきました。

 

もちろん、大人の手がたくさんあれば、時間をかけておっぱいで吸啜欲を満足させてあげる、

抱っこで対応することは可能です。

ところが、現代の子育ては支援者の手が十分ではありませんし、そうも言ってられない現状があります。

こんな時に役立つのが、おしゃぶりです。

おしゃぶりを使用することで、赤ちゃんの心を落ち着かせ、泣き止ませ、

そして赤ちゃんにとっては難しい入眠を、スムーズに行える可能性があります。

それによって、養育する家族の睡眠時間を確保し、心の余裕を生み出し、ひいては育児を楽しむ余裕が出てくる。

そんなお助けアイテムになる可能性があると考えます。

 

さて、おしゃぶりは赤ちゃんにとって悪なのか?

おしゃぶりを使う親はダメなのか?

ガイドラインなど読み解きながら、私の意見を述べたいと思います。

(前編・後編の2回に分けての大作です。)

 

母乳育児支援の視点から、おしゃぶりはダメなのか?

助産師教育の中で、「母乳育児成功のための10のステップ」というものを学びます。

(引用文献⇒http://www.who.int/nutrition/bfhi/ten-steps/en/ )

これは、1981年にWHO とユニセフが共同で出している声明で、

母乳育児を支援する人達(スタッフなど)への基本的な母乳育児支援の姿勢を示したものです。

 

これらすべてを実践できている産科施設は「BFH」という称号も与えられ、業界では有名なものです。

その中に、おしゃぶりについての記述があります。

「9.哺乳ビン、人口乳首、おしゃぶりの使用をリスクについて、母親と十分話し合う。」

これは、①母乳量が減る ②赤ちゃんが乳頭混乱を起こす可能性があるということが考えられるからです。

赤ちゃんはお腹がすいた時だけではなく、落ち着きたい時、眠たい時もおっぱいを求めます。

この、何度も、なんならずっとおっぱいを吸ってもらうという行動が母親のホルモン分泌を促し、

乳汁の分泌量を増加させます。

そのため、お腹すいた以外の授乳がなくなることは、ホルモンの分泌するチャンスを減少させてしまう可能性があります。

このことから、母乳量の減少につながるおそれが考えられます。

赤ちゃんの口はとても繊細です。命を守るために、少しでも違和感があるのを除外しようとする能力が備わっています。

お母さんの乳頭以外の哺乳瓶やおしゃぶりに慣れすぎてしまうと、お母さんの乳頭を異物とカンチガイしてしまい、

乳頭を吸うことを嫌がる可能性があります。(乳頭混乱と言います。)

 

しかしながら、これは「母乳育児が確立してからは、そこまで心配しなくてもいいかな~」というものです。

ですから、山下助産師的に解釈すると

母乳育児をがんばりたいな~という方は、最初のうちはおしゃぶりをあんまり使わないにこしたことはないと考えます。

それはおおよそ1~2か月くらいでしょうか。

その分、おっぱいを吸わせておくと、より母乳育児が軌道にのると思われます。

そして、乳頭混乱を防ぎます。(乳頭混乱に関しては、特に最初が肝心です)

 

完全ミルク栄養を希望される方はおしゃぶりを上手に使うこともよいでしょう。

哺乳瓶での哺乳行為だけでは、赤ちゃんのちゅっちゅとしたい吸啜本能を満足させられない可能性があるので、

おしゃぶりはそれを補ってくれる可能性があります。

また、ミルクの飲ませすぎを防ぐこともつながります。

(養育者は赤ちゃんの吸啜欲求の行動を、お腹が空いていると勘違いしてしまう可能性があります。)

 

実は、この声明は2018年に改定されたのですが、それ以前は

「9.母乳を飲んでいる赤ちゃんにゴムの乳首やおしゃぶりを与えないこと。」と、

はっきりとした否定的なメッセージでした。

もちろん私もこちらで学習していましたし、そのように指導することが母子にとって正しいと思っていました。

この鮮烈なメッセージが、今の働き盛りの助産師の育児指導の根底にあるのは否めないと思います。

そして、これが家族のおしゃぶりの否定的なイメージにつながっていることも考えられます。

 

そう考えると現在の声明はかなり柔軟に変更しています。

母乳育児支援の立場からみて、おしゃぶりはダメではありません。

おしゃぶりを上手に使うことは、家族の育児支援をする立場からも有効であると言えるでしょう。

 

前編は、母乳育児に関連した視点を中心とした助産師の立場からの おしゃぶりについて、を考えてみました。

もう一つ、忘れてはならないのが、「出っ歯になるリスク」についてです。

後半はこちらについて 考えていきましょう。

 

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