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卒乳・断乳について2 やました歯科医院助産師相談室便り

こんにちは。

助産師の山下です。

今日は、「卒乳・断乳について②」のお話です。

 

卒乳については、様々な考え方がありますので、お母さまとお子様にとって、

本当に卒乳の時期なのか、どんなケアが必要なのかを話を聞いていくところから

ケアが始まることを前回は述べました。

前回のブログはコチラ⇒卒乳・断乳について やました歯科医院助産師相談室便り

 

卒乳のケアを希望される方にはいろんなケースがあります。

・母乳育児を卒業することを選択したい

・二人目の妊娠希望、または不妊治療を開始するにあたって母乳育児を卒業したい

(不妊治療の内容によって様々ですが、できるだけ早くに妊娠することを希望される場合は

母乳育児を卒業することが成功率を上げるとされています。)

・病気の治療や手術を受けるために 期日までに卒業したい

 

今回は、卒乳のケアの進め方について述べていきますね。

 

ケアの内容を決定する

・現在の授乳の頻度・乳房のコンディション(しこりができやすいなど)

これらを統合して 卒乳のマッサージが必要なのか、必要ではないのか

何回、どのようなペースで行うか、セルフケアでできるか、などを検討していきます。

 

いつ行うのかを決める

・できれば、パパなどの家族が在宅していて育児の全面的な協力をしてもらえる日程。

(3日程度の連休があるとベスト)

・子どもや母親が病気、体調不良のときは見送る。

(特に子どもの体調不良は、グズグズするし、母乳だけが水分と栄養補給の時もあります。)

 

子どもへ説明する

・子どもが理解できるかどうかは抜きに、母親自身も覚悟を決めるために、

少し前から話しておくといいでしょう。

・母乳をもらえない=「嫌いになったからだ」「悪いことをしたからだ」という

メッセージにならないようにすることは大事です。

また、おっぱいに絵を描いて・・・という方法も一時流行りましたが、

子どもの心の成長にとって、プラスの経験にはなりませんので、おススメしません。

 

断乳開始の日から3日間

・とにかく痛くて、ガチガチに張ってくることが予測されます。とにかくそっとしておきます。

・1日に1回程度、少し楽になるくらいの搾乳はしても大丈夫です(おちょこ1杯分程度約50㏄)。

また、痛みに対して気持ち良い程度に冷やすことが効果的な場合もあります。

・子どもがおっぱいのことを思い出さないように、パパや家族に育児の協力を

してもらうことが大きな助けになります。

(夢中になる遊び・寝かしつけ・食事・お風呂・夜泣き対応など)

 

3日目 1回目のマッサージ(助産師もしくはセルフケア)

・乳房の状態をみながら、全体的にしっかりと搾乳をします。

・このときの乳房の状態で、次回のマッサージまでの期間を相談します。

・次回のマッサージまでの間、乳房が張ってきたら、少し搾乳します。

 

1から2週間目のマッサージ(助産師もしくはセルフケア)

・乳房の状態をみながら 全体的に搾乳を行います。

・このときの乳房の状態で、次回のマッサージまでの期間、回数を相談します。

 

そして、乳房の状態がソフトでしこり等もなければ、終了となります。

 

よくある質問として

「搾乳するとまだ出るが、大丈夫か?」

「まだ出るけど、乳がんの原因にはならないか?」

大丈夫です。徐々に吸収されていきますので、そっとしておきます。

 

また、乳がん検診はいつから大丈夫か?という質問もありますが、

気になるしこりがあるのであれば 直ぐに相談してください。

健診で、というのであれば、卒乳後6か月以上たってからでないと、

正しく判断できないと言われているので、参考にしてください。

 

卒乳の時期・ケアは、お子さんとお母さまによって色々です。

不安に思うときに、ご相談いただければ、一緒に一番良いと思われる方法を考えていきたいと思います。

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