子供はむし歯になりやすい・・・残念ながら事実です。

理由として、生えて間もない歯は、表面のエナメル質が充分な硬さに成熟していないこと、

子供は砂糖を含んだ飲料やお菓子を好むことも考えられます。

また、小学生のむし歯の原因は、子供が自分で歯磨きした場合で奥歯や新しく生えた歯の磨き残しが

あげられます。そして、その８割はかみ合わせの面にある小さな溝からの発生と報告されています。

そのため、現在の子供のむし歯予防には、歯科医院での小さな溝を埋めるシーラント、正しい歯磨きの習得、

そしてフッ化物の応用が特に重要になります。フッ化物は歯質を強化します。

ご家庭での低濃度のフッ化物の応用と、歯医者さんでの高濃度のフッ化物の塗布が効果的です。

また、ご家庭ではしっかり歯磨きをするとともに、砂糖類を多く含んだ飲食物をだらだらと

食べないことも重要です。

そろそろ新学期のはずですが、大阪府下の公立学校は５月の連休明けまでは

通常の授業ができない状況です。

学習、学校行事にさまざまな支障がでていますので、歯医者さんの立場からは

健康診断も先延ばしとなり、何かしらの病気、むし歯や口の中のトラブルの

発見が遅れることも心配です。

はやく新型コロナウイルスが収束することを願うばかりです。