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やました歯科医院では初めてご来院いただく患者様に限り、インターネットからいつでもご予約いただけます。必ず以下の注意事項をお読みの上ご利用ください。
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こんにちは。大阪市福島区 やました歯科医院 助産師相談の助産師山下です。
前回は、妊娠中・授乳中のコロナウイルスワクチンについて述べました。
(前回ブログはコチラ⇒妊産婦、授乳中のコロナワクチン接種 )
歯の治療とコロナワクチン接種のブログはコチラ⇒歯の治療とコロナワクチン接種
(当歯科医院の特徴やコンセプトはコチラをご覧ください⇒https://yamashita-dnt.com/ )
今回は追加で、授乳中のお母さまから質問の多かった点、注意する点についてお話します。
1. ワクチン接種後、授乳時間をあけたり、搾乳して母乳を捨てる必要はない。
インターネットで気軽に検索をかけると、「薬を飲んだあとは授乳を8時間あけて、
最初の母乳は搾乳して捨てましょう」というような情報がたくさんでてきます。
本当でしょうか?
国立成育医療研究所(妊娠・授乳中の薬に関して医療者が一番信頼している機関)の発表では、
このワクチンの性質からは、母乳移行量は非常に少なくなると考えられています。
さらに多少のワクチン成分を含んだ母乳を赤ちゃんが飲んだとしても、
赤ちゃんに悪影響が及ぶとは考えられていとされています。
実際にワクチン接種後の母乳移行について調べた研究では、
母乳中にmRNAは検出されなかったと報告されています。
また、多くの赤ちゃんで問題はみられなかったとの報告もあります。
これらのことから、授乳中のワクチン接種は問題ないと考えられます。
さらに、ワクチン接種直後から普通に母乳を飲ませることができる。
ということのようですね。これは、インフルエンザワクチンなどでも同じ考え方です。
2. 副反応(発熱)対策の解熱鎮痛剤を飲んだ後、授乳時間をあけたり、
搾乳して母乳を捨てる必要はない。
国立成育医療研究所によりますと、授乳婦さんの場合、
アセトアミノフェン、非ステロイド性抗炎症薬(イブプロフェン、ロキソプロフェン等)ともに
安全に使用できると考えられています。
市販されている解熱鎮痛剤を飲んだ直後から、通常どおりに母乳を飲ませることができる。
ということのようです。
ひと昔前までは、「授乳中に薬は飲んだらダメ」「薬飲んだら、〇時間後までは飲ませない」
などの話もありましたが、今はそればかりではありません。
ほとんどの内服薬に関しても同様に、薬を飲んだ直後から 普通に母乳を飲ませることができると言えるようです。
国立成育医療研究所のホームページでも安全に使用できる内服薬に関して一覧表があります。
ぜひ参考にしてみてください。(医師もこの表を参考に処方しています)
3. ワクチン接種後の副反応によるしんどさも考慮し、育児サポートの準備を。
個人差もあるようですが、多くの方に一時的なワクチンの副反応がみられているようです。
代表的なものに
・腕のだるさ
・発熱
・倦怠感
といったものがあります。
これらは体が抗体をつけるために正常に頑張ってくれている証拠でもありますので、
過度に心配しすぎることなく、うまくやり過ごせばいいのですが、小さい赤ちゃんが
いるとなると、やはり大変です。
おむつ替え・・・じっとしてくれるならなんとか。動き回るのには対応できない
赤ちゃんの抱っこ・・・腕も体もしんどい かなり厳しい
授乳・・・腕のしんどさをなんとか我慢しながら座ったまま、寝たままならなんとか
寝かしつけ・・・立ったまま抱っこ1時間以上は厳しすぎる
子どもと遊ぶ・・・テレビやユーチューブの力を拝借してなんとか時間持たせる
家事・・・やらない
風呂・・・入らない
以上は想像ではありますが、やはりかなりしんどいと考えられます。
一日寝込むことも想定して、育児をサポートしてくれる方をお願いしておく必要があります。
また、ご夫婦で一緒に同日に接種されることは避けた方が良いと思われます。
家族全員がダウンしてしまうとどうしようもない・・・ですよね。
ワクチンを接種することは、自分のためだけではありません。
集団免疫を得るという全人類のためでもあります。
協力しあって、この危機を乗り越えていきたいですね。
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