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育児休業の取得 男性の育児休業 悲喜こもごも

こんにちは。助産師相談室の助産師山下です。

今回は「育児休業」について考えてゆきます。

 

男性の「育児休業」取得のための本格的な施策が2022年4月から始まっています。

それまでも育休取得は制度的にはあったものの、取得はわずか12%(2020年度)。

その結果を鑑みて、更に取得しやすくするなどの施策の改善を図ることで、

「男性の育休取得率を2025年までに30%にする」という新しい目標を打ち立てています。

 

さて、新生児訪問をしていて色々なご家庭に入らせていただいてますが、実際は・・・

確実に変化してきている! と感じています。

その大きな理由の一つとして、コロナ禍であったことは大きいと思います。

 

「実家の高齢の母親を、コロナ感染リスクの高い都会に来てもらうのはちょっと・・・

なので、夫が頑張ってくれることになりました」という、実母の健康に配慮されたケース。

「コロナ禍から、働き方にいろいろ選択肢が増えて、在宅勤務できるので、

1日2時間くらい家で仕事して、あとは育児しています」というケース。

働き方の多様性が受け入れられやすくなり、完全に休業するのではなく、仕事量を減らして、

育休に準ずるような形態で上手に取り入れているパターンも多く見られています。

 

一方で

「会社が休みを取れ、というので取りました。」

「僕が会社で初めてのケースなんです。育休とってほしいと言われて・・・」

これらは本人が強く希望したというよりも会社が推し進めてた結果というケースも多いと感じています。

 

いずれにせよ、男性が育休をとる、ワンオペ育児ではなく、

共に育児をすることを後押しすることになっているのはよい変化だと感じています。

 

 

さて、育休を取得する方も会社も世間もまだまだ不慣れな男性の育児休業、

現場での悲喜こもごもの様子をお伝えしたいと思います。

1) 育休って何してるん?資格でもとったら?

実際に会社の人達からこのように言われたそうです。

そして、本人も「時間あるし、将来のため」とテキストを買ってやる気になっていたようです。

ところが、実際育児の生活が始まると、

「それどころではないで!」「思ってたより大変やで!」ということに気が付いたそうです。

これは、男女ともにそのように思っている方もいらっしゃいます。

一方で実際できる方もいらっしゃいますが、それはレアケースだと思います。

そして「僕が会社で初めての育休取得者だったので、

周りは休めていいなあくらいの雰囲気で、上司も産後の育児がどんなんか知らんのやろうなと思います。

寝る時間も取れないくらい大変なんて想像してませんでした」と話してくれました。

 

2) こんなに休み取れること最後かもしれへんし、一人旅させて!2泊3日くらい。

制度的にいいのかダメなのか分かりませんが、これだけ長期休暇が取れるのはなかなか

ありませんから、旅行好きのかたなどはそう思うのも仕方ないですよね。

奥様は、一瞬「は?何言ってんの?」と思ったそうですが、なんと承諾したそうです。

その代わり「いいよ、その代わり私も一人旅させてね、2泊3日でいいから〇〇リゾート。」と

約束を取り付けているそうです。

どちらか一方だけなら反感もありますが、育児にもリフレッシュは必要ですし、

ケースによってはアリかもしれません。

実際に一人旅ができたかどうかは聞いてはいませんが、

奥様を一人旅に送り出してくださるのは、とても素敵だと思います。

 

3) 家でゲームするくらいやったら、会社行って!

家にいても育児も家事もイマイチ、頼んだことはやるけど、

それが終わったらそそくさと奥の部屋に行きゲームをする、

奥様は「ゲームされるとイライラする・・・おるから期待してしまうんか?

いっそ仕事行ってくれた方が心穏やかになる」と愚痴をこぼしておられました。

奥様のイライラする気持ちわかりますよね。

一緒にいても、育児の大変さが伝わらない、ひょっとしたら、

奥様が全部をそつなくこなしているように見えているのかもしれません。

ゲームはするなとは言いませんが、もう少し、想像力と、

そしてお互いちゃんと話すことが必要かもしれませんね。

 

4) 在宅勤務は家にいるけど休みではない、仕事・・・。

子どもを泣かせたらアカンと思って余計気をつかうねん。

育休とまではいかないけど、産後しばらくは出社するのではなく、

在宅勤務を選択するという働き方もお聞きします。

住宅事情にもよるかと思いますが、仕事に気を使って、あんまり泣かせたらあかんと

かえってプレッシャーに感じてしまうというケースです。

頻繁にオンライン会議があるからその間は特に・・・というケースもありました。

確かに、日中、奥様と新生児と二人きりでいることは 緊張感もありますし、

誰か大人がもう一人いてくれるだけで、安心感がある、

(それがたとえ別室で仕事をしているとしても)そして通勤時間分を家事育児にまわせる、

または、仕事量も減らして・・・働き方の選択肢ができたことは素晴らしいことだなと思います。

 

ところが、実はいろんなパターンをお見掛けしました・・・

・泣き声や状況を見計らって、すぐに見に来てくれる割と自由が利くパターン。

・ちゃんと仕事をしているのか会社に分かってしまうので、家でも完全に会社のように仕事をしているパターン

・家にいるのに、育児を手伝ってもらえないパターン。

なおかつ昼ご飯も用意しないといけないことを苦痛に感じている、また先ほどのゲームをしている方と同様、

イライラしてしまうことの原因にもなっているというケースもありました。

(その他、オンライン会議の笑い声がモヤっとする!→笑える時間があって羨ましい→私は孤独、というフクザツな心理です)

 

一方男性の方も、多くの戸惑いもあるかと思います。

「育休ええなあ、ほんまに育児してるんか?どうせ昼寝してるんちゃうか?」と言われる(思われる?)ので、

気まずい思いをしているというケースもありました。

それだけではありません「お前は出世を諦めたんか?」と仲間に言われて、

重い気持ちになっていると言ったかたもいました。

会社でも、男性の育休初めて、モデルケースとなっている方も多いと思います。

戸惑いも多いかと思いますが、男性が育休を取得することは家族のためだけではありません。

自分自身も得られるものもとても大きいと考えます。

それは、仕事や社会にも還元できるとても価値のあるものです。

応援しています!

 

過去ブログも参照くださいませ⇒産後の夫婦のコミュニケーションについて

 

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