大阪市福島区　やました歯科医院です

 

歯磨きの道具シリーズ。今回は電動ブラシについて考えてゆきますね。

電動歯ブラシはお使いでしょうか？

電動歯ブラシの利点は「短時間で効率よく歯垢（プラーク）を落とせる」ことにあります。

まずは電動歯ブラシを選ぶ時の４つのポイントを考えてゆきますね。

 

１）大きく３種類あります！

・「回転式」

ブラウンのオーラルBなどが有名です。

丸いブラシが歯を１本ずつ丁寧に磨けるのが特徴です。

手磨きのようにゴシゴシと動かす必要はありません。

通常の手磨きで磨き残しが気になる人、手磨きよりも簡単に歯垢を落としたい人には

回転式がおすすめと言われています。

ただし、回転による振動が強い、音が大きい、歯肉への刺激が強いなどの意見もあるようですので、

その際には加圧防止機能がついたものを検討しましょう。

 

・「W音波式」または「音波式」

フィリップスのソニッケアー、パナソニックのドルツなどが有名です。

歯ブラシに音波の振動を発生させて歯垢を除去します。

毛先が歯面に当たることで汚れを落とすと同時に、音波振動による高速の水流、

細かい泡で歯ブラシが当たっていない範囲の歯垢も除去してくれます。

手磨きのようにゴシゴシと動かす必要はありません。

 

・「超音波式」

超音波で歯垢を破壊します。

超音波は速い振動のため、手磨きと同じように電動歯ブラシを動かす必要があります。

超音波の効果で歯垢を浮かびあがらせて除去します。歯垢除去は音波ブラシよりも強いと言われています。

 

２）グリップの大きさにも注意しましょう！

持ち手部分も大きさも重要です。

本体が細すぎると上手く握れませんし、太すぎるとブラッシング時に就かれてしまいます。

電動歯ブラシはそれなりに重量がありますが、手の大きさに合ったものであれば重さは

あまり気にならないとはずです。

ちなみに主な持ち方は、ペンの様に持つ「ペングリップ」としっかり握る「パームグリップ」があります。

より安定する持ち方で磨くようにしましょう。

 

３）電源の種類、置き場所も重要なポイントです！

電動歯ブラシの電源は「充電式」と「電池式」の２つです。

充電タイプは一回の充電で１－２週間は使用可能なものが多く、歯垢除去力が強い傾向にあるようです。

充電器は案外場所をとりますよね。コンセントも必要になりますしので洗面台に

設置できるのかも大切なポイントになりますので

購入時には確認したほうがよいと思われます。

電池式は充填式に比べるとパワーが弱く、普段使いではスッキリ感、ツルツル感が

得られにくいことを難点とされています。

充電の手間もなく、コンパクトなので、お出かけ用にするのもよいかと思われます。

 

４）より快適な機能がついている！

・防水：ほぼ全ての製品が防水となっています。毎日のお手入れが楽で清潔ですよね。

・アプリと連動している：自身の磨きクセ、磨き残し、歯ブラシの交換時期をお知らせしてくれる。

・目的にあわせた歯ブラシ、モードがある：歯肉ケア、ホワイトニング、舌磨きなどの展開があります。

注意点があります

・歯ブラシの交換時期

消耗品ですので定期的に交換は必要です。３カ月を目安に交換を推奨する製品が多いようです。

中には交換時期をお知らせするインジケーターがブラシについているものもあります。

・歯間ブラシ、フロスの併用

完全に歯垢、食べかす落とせないため、歯間ブラシやデンタルフロスも併用しましょう。

・歯磨剤（歯磨き粉、ペースト）について

手磨き用を想定している歯磨剤には多かれ少なかれ研磨剤、発泡剤が含まれています。

電動歯ブラシと通常の歯磨剤を併用すると歯面が傷つく、磨けすぎるという可能性が高くなります。

その結果、知覚過敏の症状、歯が削れるなどの症状がでてきます。

歯磨剤は何もつけずに使用するか、研磨剤が全く入っておらず低発砲または無発砲のものをおすすめします。

また、むし歯予防の観点から、電動歯ブラシ後にはフッ素ジェル、フッ素洗口もおすすめします。

（フッ素の効果についての過去ブログはコチラ⇒フッ素と乳歯の関係～フッ素の効果って？～）

いかがでしたか？

お口の健康を保つためにもしっかりと歯磨きをしたものです。

手磨きでも十分に歯垢、汚れの除去は可能ですが、より短時間での清掃を望まれる場合には

電動歯ブラシは有効なツールと思います。

みなさんの目的、生活環境に合ったものを選び、正しく使用してくだされば幸いです。

 

歯磨き、歯ブラシなどで疑問点、気になることがあればお気軽にご相談くださいませ。

 

 

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