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やました歯科医院では初めてご来院いただく患者様に限り、インターネットからいつでもご予約いただけます。必ず以下の注意事項をお読みの上ご利用ください。
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こんにちは。大阪市福島区 やました歯科医院です。
お子さんの歯が生え変わる時、相談が多いものが
下の前歯の乳歯の後ろに永久歯が生えてきた
ということがあります。乳歯と永久歯が二重になった状態です。
以前のブログでは、歯を積極的に抜かなくてはならない状況などを説明しました。
過去ブログはコチラ→乳歯の後ろに永久歯が・・・
今回は、乳歯が抜けたあとはどうなるの?をお話してゆきますね。
(当歯科医院の特徴やコンセプトはコチラをご覧ください⇒https://yamashita-dnt.com/ )
結論から申します
「二重の状態でも、乳歯が抜けたあとは永久歯は通常の位置に並ぼうとします」
もちろん、二重になった乳歯を抜歯することは必要です。
乳歯がいなくなった後は、飲み込むなどの動作で舌によって歯が前方へ押される力が
働くなどして通常の位置に並ぼうとします。
ただ、すべてのお子さんに当てはまる訳ではないですし、注意深く様子を観察する必要が
ありますが、早期に治療の介入が必要ではない場合は経過観察となります。
二重になってしまう原因としては、顎の大きさと歯の大きさのバランスが取れていないことがあります。
つまり、顎が小さくて歯が生える場所が狭い、あるいは歯が大きすぎて歯が生える場所が狭いということです。
ほとんどは前者となります。
二重に生えている時期は、乳歯と永久歯の大きさの違いにビックリしますよね。
永久歯がとても大きく見えます。
乳歯と永久歯において、前歯4本の横並びの時の長さの違いは、上顎で約8mm、下顎で約5mmです。
乳歯列のときに、歯と歯の間隔が空いてくるのは、次に生えて来る永久歯の場所を確保するためですが、
二重に生えてくるときは、永久歯が生えるスペースがないことが原因となることもあるので、
そのような場合には治療の介入が必要となります。
お子さんの発育成長を「スキャモンの成長・発育曲線」を参考に顎の発育を考えてゆきましょう。
横軸は「年齢」で、縦軸は「誕生から成熟期までの発育率を100%として割合」表しています。
骨や筋肉は「一般型」に属します。下顎の骨は「一般型」となります。
脳や脊髄などの中枢神経系は「神経系」に属します。上顎の発育は「神経型」となります。
下顎の骨は誕生から徐々に成長し、10歳ころから急激に成長が早まります。
このころは思春期でもあり、身長が急に伸びる時期でもありますよね。
上顎は比較的はやい年齢から成長しますが、下顎の成長は前歯が生え変わる時期(5~6歳)よりも
ずいぶん後になります。
顎のスペースが足りなくて二重になっている場合、永久歯の生えるスピードに下顎の成長が間に合わない
ということになります。
そのために何らかの介入が必要になってきます。
お子さんのお口の健やかな成長発育のためにも、是非、
歯医者さんの定期的な受診、検診をご活用ください。
(当歯科医院の特徴やコンセプトはコチラをご覧ください⇒https://yamashita-dnt.com/ )
フッ素、むし歯予防に関するブログはこちら→フッ素と乳歯の関係~フッ素の効果って?~
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